ウコンがアレルギー症状を抑えるかもしれないって本当?

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さまざまな効能を持つウコンの成分クルクミンですが、なんとアレルギーの症状を抑える力を持っていることが期待されており、話題を呼んでいます。ウコンを摂取することで、現代人を悩ませる食物アレルギーや花粉症の症状を抑えることができるかもしれません。今回は、クルクミンのアレルギーを抑える力についてまとめました。

アレルギーは免疫システムの過剰反応

アレルギーとは、ひとことで言うと、免疫システムの過剰反応です。免疫というのは、体に入ってきた病原体などの異物を、それらが体に悪さをする前に追い出したり、やっつけたりするための働きのことです。例えば、食べ物が口から入ると、食べ物と一緒に体に入ってきた異物や、食べ物自体に含まれる有害物質がきっかけとなって、免疫システムが働き始めます。この働きは、それらの脅威が取り除かれるまで続きます。

この免疫システムが、何かの拍子に、本来は無害であるはずのタンパク質に対して働くようになってしまうのが、食物アレルギーです。「何かの拍子に」と表現したのは、なぜそうなってしまうのか原因がはっかり分かっていないためです。自然環境に触れる機会が少なくなったから、あるいは食生活が欧米化したからなど、いろいろな説が挙げられていますが、まだどれも確定的なものではないため、研究が進められています。

食物アレルギーは起こると、じんましんが出たり、熱が出たり、体にとってマイナスの影響が出るだけでなく、ときには複数のアレルギー反応が同時に発症し、激しいショック症状(アナフィラキシーショック)を起こして、死に至ることもあります。

このようなアレルギー反応に対して、ウコンが有用かもしれないとはどういうことなのでしょう。

免疫スイッチをONにするTNF-α

免疫システムが働き始めるとき、つまり、最初に免疫システムが異物の侵入を発見したとき、免疫を担っている細胞はある物質を放出して、体全体に対して緊急事態であることを伝えます。その物質は「TNF-α(ティーエヌエフ-アルファ)」という物質です。TNF-αが全身にばらまかれることで、体全体が異物の侵入を察知して、免疫システムのスイッチがONになるのです。

正常な免疫システムの反応では、侵入した異物が攻撃の対象となるのですが、アレルギーでは、本来攻撃すべき対象でない物質に対してまで過剰に攻撃してしまいます。その過剰な免疫反応の結果、ときには自分の体まで傷つけてしまうことがあります。これが体の至るところで同時に激しく起こると、アナフィラキシーショックで死に至ることにつながるわけです。

このTNF-αによって伝えられる緊急事態指令に、部分的にストップをかける力がクルクミンにあるかもしれないと話題になっています。アレルギー発症時に、本来必要ないはずのTNF-αによって伝わる指令を止めることができれば、体への悪影響が出る前に免疫システムの働きを鎮めることができるかもしれません。

クルクミンがアレルギーの症状を抑えるかも!?

このようなクルクミンの働きは、アレルギーに関する症状であれば、食物アレルギーだけでなく、どんなものにも効果を発揮することが期待できます。

その一例が花粉症です。花粉症は、大量に吸い込んだ花粉に対して、免疫システムが過剰に応答することで起こります。この場合、攻撃対象は花粉になるのですが、吸い込んだ花粉の量に対して過剰に免疫が働くために、自分自身の体である鼻腔の粘膜を攻撃してしまいます。その発症には、もちろんTNF-αが関係しています。クルクミンが、TNF-αによって伝達される指令にストップをかけられれば、花粉に対して免疫システムが過剰に働くのを防ぎ、鼻水や目のかゆみといった症状を抑えられるかもしれない、というわけです。

まとめ

ウコンに含まれるクルクミンが、免疫システムにおいて緊急事態を伝達する物質TNF-αの働きを抑えられるかもしれない、と注目されています。ウコンを日常的に摂取することで、食物アレルギーや花粉症の症状を抑えられる可能性も期待されており、今後の研究が待たれます。

 

参考:

 

 

-ウコンの効能