日常的に「ある薬」を服用している人はウコンの摂取に要注意!

ウコンとヘパリン

2016/09/04

私たちの体に多彩なメリットをもたらすウコンですが、ウコンの摂取に注意が必要な人もいます。これには、ウコンに含まれている成分と、それ以外の他の成分との相互作用が関係しています。今回は、ウコンの摂取がリスクとなるケースについて見ていきましょう。

成分の相互作用とは?

ウコンの副作用について考える前に、成分の「相互作用」についてお話しましょう。

私たちが体に取り入れる栄養素や薬などの成分の中には、お互いに働きを強めあったり、弱めあったりする組み合わせがあります。これらを成分同士の「相互作用」といいます。この相互作用は、体にとって良い結果をもたらす場合には歓迎されます。

例えば、体に必要不可欠なビタミンB1として働くチアミンという成分と、ニンニクに含まれるアリシンが変化したアリインという成分の相互作用が有名です。アリインは、チアミンとともに体内に入ると、結合して、アリチアミンという物質に変化します。アリチアミンは、通常のビタミンB1と比べて、より長い時間体内を巡り、ビタミンB1としての働きをより強く発揮してくれます。この相互作用は、医療でも有名な薬として活用されています。「夏バテ予防にニンニクを食べると良い」と言われるのも、この相互作用が関係しています。

一方で、体にとって悪い結果をもたらす相互作用の場合には、食べ合わせや飲み合わせに注意する必要があります。ウコンの成分が関係する相互作用ももちろんあります。

クルクミンが血液凝固を抑制する。

「ウコンの成分であるクルクミンは、血液が固まるのを邪魔するかもしれない」という研究があります。血液は、血管の中を流れている間は、水のような流動性を保っていられますが、空気に触れるなど、血液に特定の刺激が加わると、たちまち固まって流動性を失います。これを「血液凝固」と呼びます。ケガをしたときなどには、この血液凝固が起こることで、血が大量に流れ出ることを防ぎます。もし血液凝固が起こらず、血が流出し続けたら、小さなケガでさえ命の危険を伴うことになります。

クルクミンを摂取すると、血液凝固の働きを抑える性質が影響して、血が止まりにくくなる可能性が考えられています。この働きは、健康な人であれば、ほとんど問題にならない程度の影響しか及ぼしません。したがって、ウコンを多めに摂取したからといって、傷口から血液が噴き出し続けるような心配は全くありません。しかしながら、ある薬を日常的に服用している人では大問題になることがあります。

ヘパリンを飲んでいる人のウコン摂取は要注意!

その薬とは、「ヘパリン」という薬です。ヘパリンは、血液を固まりにくくする働きのある薬剤です。血液の流れが滞りやすい病気(心臓病)、また、血液の流れが滞ることが命に関わる病気(脳梗塞)を経験した人が、血液の流れをスムーズに保つために、日常的に服用していることがあります。

ヘパリンを飲んでいる人がウコンを大量に摂取した場合、ヘパリンの作用にクルクミンの働きが重なって、予想以上に血が止まりにくくなってしまう恐れがあります。こうなると、道で転んで少し擦りむいただけでも血が止まらなくなり、命が危険にさらされます。

このような理由から、ヘパリンを飲んでいる人が、ウコンを摂取しようとする時には、主治医の先生にきちんと相談することが望ましいでしょう。

まとめ

今回は、あまり知られていない、ヘパリンとクルクミンの相互作用についてまとめてみました。ヘパリンを飲んでいる人が、ウコンを摂取しようとするときには、必ず主治医の先生に相談し、了解を得てから摂取するように心がけましょう。

 

参考:

 

-ウコンの効能